課題レポートうp

2004年4月30日
組織体系には有機的組織と機械的組織との2つがあるが、まずそもそも組織とは何かという疑問が生じる。組織とは2人以上の人が集まって何らかの共通の目的のために行動を行おうとする集団であり、この集団の参加者それぞれの思いをひとつにまとめて行動を一致させることが組織を組織として存在させることになる。
有機的組織とは階層と縦割りの度合いを低くした組織のことである。組織の人々はネットワーク状のつながりをもって水平方向のコミュニケーションを重視している。共通の作業に従事し、その作業を組織内で再構築をしたり、統制をとったりするのは組織のいたるところで行われる。
一方の機械的組織とは制度的な階層や縦割り構造で組織されるものをさす。組織は一つ一つの機械部品であり、その連結が装置としての組織となる。作業は専門的に分かれていて厳密に作業内容が規定されている。垂直型のコミュニケーションを重視しており作業に関する知識は中央に集中している。この機械的組織はお役所仕事といわれる公式的な仕事が得意である。
現在は変化の激しい国際化、高度情報化の世界では常に周りの変化に対応して動ける自主的な有機的組織が求められるようになり経営者にスペシャリストの知的技術能力を統合して全体として増幅させる能力が求められる。経営目標が、それぞれの参加者の目標のベクトルと同じにならなくては上述の共通の目的にならずに、それぞれの作業が意味を失ってしまうために、それぞれの部門の目標を有機的につながるようにしなくてはいけない。そのためにコミュニケーションが重要であり、コミュニケーションのない経営目標は理想をいくら描いても実務が伴っていない経営である。日々の朝礼、引継ぎ事項といった常に情報を伝達し新鮮な環境下で業務を行っていくべき社会が必要である。
この有機的組織つくりは個々の存在が全体を作り上げていく組織であると思う。もちろん危機的組織もそれぞれが全体を作っているのにかわりはないが、個々の部品となっている部分が欠如すると機会(組織)が正常に作用しなくなるが、有機的組織のあるひとかけらが欠如しても欠如した有機体としても活動することができる。また、それ以上に機械的組織には、組織改革を行わないと作業する範囲、対象などを変えることは難しいと思われるが有機的組織は、必要性が出てくれば組織の構造を変化させることなく作業内容を改変することもできうると思う。もちろんその改変についてはあくまでも共通の目標にそったものであるという前提はつくが、お役所仕事のような縦割り構造の機械的組織構造には決して真似できることはないと思う。
有機的組織が常に優れているとも言い切れない事態も出てくると思う。つまり機械的組織構造でそれぞれの役割を専属にしっかりと果たしていればいいときが重要になる事態があると思う。しかし、その場合というのは主として有機的組織を目指しているが実際には情報の流通が乏しかったり、共通の目標を共有するはずなのにその意識統一がされていなかったりする場合だと思う。つまりはコミュニケーションが図れていないときに不具合が生じる要素を内在的に含んでいるのでそこに経営者は気をつけなくてはいけないと思う。

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